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愛犬・愛猫が健康で長生きすることは、飼い主にとって最大の願いです。愛するペットの健康のため、与える食事を改善したいと考える人も多いのではないでしょうか。
この記事では、加工を最小限に留めた食事とその抗炎症成分が、ペットの健康寿命に果たす役割について解説します。愛犬・愛猫の健康寿命を伸ばすひとつの参考にしてください。
抗炎症食とは
ヒトの栄養学の中で、抗炎症食への注目度が高まるにつれ、ペットフード業界においても抗炎症食が注目されるようになりました。
炎症というと、ケガなどにともなう発熱や腫れ・赤み・痛みを連想するのが一般的です。『抗炎症食』と聞いても、大半の人はピンとこないのではないでしょうか。
実は炎症には、発熱や腫れをともなう『急性炎症』と、炎症が長引き慢性化した『慢性炎症』の2種類があります。このうち『慢性炎症』は、ぜんそく・関節リウマチ・アトピー性皮膚炎のほか、生活習慣病や老化・がんの発症にも関わっている可能性が指摘されています。
こうした事実がさまざまな研究から明らかになるにつれ、慢性炎症を防ぐ効果を持つ抗炎症食が注目されるようになりました。
抗炎症食とは、精製や加工を最小限に留めていたり、炎症を抑制する効果を持つ栄養素を含んでいたりする食事のことで、具体的には、加熱処理をしない生肉や、野菜・果物などの食材(=ローフード)を指します。
抗炎症食を食事に取り入れることで、多くの慢性疾患の予防や、アンチエイジング効果が期待できると考えられているのです。
ペットフードに抗炎症食はあるの?
当初はヒトを対象に行われてきた抗炎症食の研究ですが、近年は、ペットの健康寿命を伸ばす効果的なアプローチとして広く認知されるようになりました。
抗炎症食をペットの食事に取り入れることで、関節炎やアレルギー・胃腸障害などの疾患リスクの軽減が期待されています。
加工を最小限に留めた抗炎症食のペットフードは、通常、高品質の原材料を可能な限り自然の状態のまま使用して作られています。こうすることで、安全性と衛生面をクリアしつつ、原材料に含まれる栄養素や、ペットの体内で働く化学物質を損なわずにペットの体内に届けることができるのです。
なお、抗炎症食のペットフードは、『フレッシュ/軽度調理済み』『フリーズドライ』『市販の生食用』など、いくつかの種類に分かれています。
抗炎症効果を高めるポイント
高い抗炎症効果を持つペットフードを用意するには、抗炎症効果を高めるポイントについて知っておく必要があります。抗炎症効果を考える上で、特に大きな役割を果たす要素をピックアップして紹介します。
n-3系脂肪酸
抗炎症効果を高めるには、食品に含まれるn-3系脂肪酸と、n-6系脂肪酸とのバランスをとることが大切です。n-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸の理想的な比率にはいまだ議論の余地がありますが、一般的には5:1から10:1とされています。不足しがちなn-3系脂肪酸を手軽に補うには、魚・魚油・藻類のサプリメントを取り入れる方法が有効です。
抗酸化物質
抗酸化物質は、炎症の原因のひとつとして知られる活性酸素の働きを抑制します。一般的なペットフードに含まれる抗酸化作用のある栄養素の数は、ビタミンE・ビタミンA・セレンなどごく少数です。一方で、加工を最小限に留めた抗炎症食のペットフードには、何千もの活性化合物(生物の体内で特定の働きを担う物質)が含まれています。例えば、野菜や果物に含まれるポリフェノールは、抗炎症作用や抗酸化作用など、ペットの健康寿命に役立つ作用を持っています。
その他の体内で働く物質
動物性食品・植物性食品は、それぞれペットの健康寿命をサポートする化合物を多く含んでいます。たとえば、ACE阻害活性を持つペプチドを含む白身魚は、食べることで血圧上昇を抑制する効果が期待できます。
その他にも、食品にはそれぞれ抗菌作用・免疫調整作用・鎮痛作用などの魅力的な作用を持つ化合物が数多く含まれています。しかし、これらの化合物の多くは加熱すると破壊されるため、加熱して作られる一般的なペットフードからは摂取できません。
こうした事実から、加熱をせずに作られるローフード(生食)のペットフードが近年特に人気を集めています。
AGE(終末糖化産物)
糖とタンパク質とが結びついて起きる化学反応をメイラード反応といいます。メイラード反応の後期生成物はAGE(終末糖化産物)といい、体内で炎症を引き起こす原因となるほか、老化の原因物質としても知られています。
AGEは犬や猫の腸から吸収されやすいため、ペットフードに含まれるAGEには注意が必要です。
なお、メイラード反応は食材の加熱によって促進されます。加熱調理をしないローフード(生食)にAGEはほとんど含まれないため、ペットの摂取するAGEを抑えたい人にとって、ローフード(生食)は第一の選択肢といえます。
ペットに抗炎症食を与えるメリット
ペットに抗炎症食を与えることによって得られるメリットは、主に『炎症抑制効果』と『臨床で見られる効果』のふたつに分かれます。それぞれのポイントを解説します。
炎症抑制効果
加熱加工された食材を最小限に留め、良質なタンパク質や、色とりどりの野菜・果物などのホールフードを取り入れることで、愛犬や愛猫の体内で起きる炎症反応を抑制できます。
ペットのための抗炎症食としてローフード(生食)を取り入れることで、関節炎・アレルギー・消化器疾患など、さまざまな形での炎症を和らげるのに役立つ可能性があります。生食が犬に抗炎症作用をもたらすことを示す研究結果も発表されています。(Anderson 2018, Anturiniemi 2020, Puurunen 2022)
臨床で見られる効果
多くの獣医師や飼い主たちが、アトピー性皮膚炎・慢性腸炎・変形性関節症などの慢性炎症性疾患を含むペットの健康状態が、抗炎症食への移行後に改善したと言及しています。もちろん、因果関係を明確にするためにはさらなる研究が必要です。とはいえ、ペットを日々愛し、観察する人たちの実感による意見は、ペットの健康を考える上で無視できないポイントです。
ローフード(生食)は抗炎症作用を持つ注目のペットフード
結論として、ローフード(生食)に抗炎症作用があることは、数々の研究によって証明されています。ペットの抱える慢性疾患のほとんどに、その原因や合併症として炎症があることを考えると、加工を最小限に留めた抗炎症食を与えることは、ペットの健康寿命に貢献する理想的な手段といっても大げさではありません。
なお、Instinctのローフード(生食)は、獣医学博士(DVM)で認定動物栄養士(DACVIM)でもあるスーザン・ウィン博士をはじめ、フードサイエンティストや品質管理のスペシャリストが在籍する専門家チームのもと、最先端の科学的な研究結果に基づいて作られています。
犬・猫の健康寿命を伸ばし、幸せな日々をサポートするインスティンクトのローフード(生食)を試してみてはいかがでしょうか。
JC Cash(動物看護師)
スーザン・ウィン(認定動物栄養士、獣医学博士)
こだわりのローフード(生食):インスティンクトの総合栄養食
インスティンクトの「Raw Longevity(ローロンジェビティ)」は、「大切なペットへ与えるフードをローフード(生食)に切り替えたい」と考える人に支持される総合栄養食です。その特徴と魅力を解説します。
インスティンクト 「Raw Longevity(ローロンジェビティ)」
日本初、100%生のローフード(生食)フリーズドライ総合栄養食です。ローフード(生食)というと、かつてはウェットタイプや冷凍タイプが主流であり、使いにくさを感じるものが大半でした。対してフリーズドライ加工のインスティンクト 「Raw Longevity(ローロンジェビティ)」は、フリーズドライならではの優れた保存性・携帯性で、簡単に扱えるのが大きな魅力です。
また、殺菌には熱や化学物質、保存料などを一切使用しない、高圧処理方法 HPP(High Pressure Processing)を採用しているため、ビタミン、ミネラル、酵素などの栄養素を壊すことなく愛犬・愛猫へ届けられます。
ラインナップも豊富で、「子犬用(チキン)」 「成犬用(チキン)」 「成犬用(ビーフ)」 「成犬用(フィッシュ)」 「シニア犬用(チキン)」 「子猫用(チキン)」 「成猫用(チキン)」 「シニア猫用(ビーフ)」と、年齢や素材別に取り揃えられています。高品質のローフード(生食)として、ぜひお試しください。
信頼できる食品を
私たちはローフード(生食)の素晴らしさを理解します。なので、あなたの愛犬・愛猫のためなら、何もしないわけにはいきません。ペットたちのためにベストを尽くしたい。そして、ローフード(生食)はその想いをカタチにしたものだと、インスティンクトは考えます。インスティンクトは、ローフード(生食)の安全性と品質を保証するために、ブランドとして、通常の安全ガイドラインよりさらに高く設けた基準をクリアしています。すべてのローフード(生食)は、健全な手順と資格に裏打ちされ、ペットも承認しています。愛犬にローフード(生食)を与えたことのある飼い主さんたちは、エネルギーと活力の増加を感じています。私たちは、自分自身だけでなく家族の栄養もしっかり管理し、自然で健康的な食事から栄養を摂ることで、日々の生活を充実させてい区ことが出来るのです。
原文:MindBodyGreen